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園長のことば

 園長の言葉 ・園だよりより・

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*'25園だより4月より*

2025-04-03
 三寒四温を繰り返して春が訪れるのはいつものことなのですが、気温のふり幅が大きすぎて体がついていけない、というのが近年の特徴となりました。三月の最高気温更新とか、すでに夏日だとか、山林火災の多発とか、、、人間活動への警鐘でしょう。
 それでも桜前線は春を連れて下関にも訪れ、見ごろを迎えています。幼稚園も春色になりました。坂道の公園には、自治会の方が丹精しているアーモンドの花や桜、菜の花に加え、毎年子ども達のためにと、こいのぼりがたくさん連なって風に、はためいています。
その坂を上って毎年最初にやって来るのは、準備保育に参加する新入園の子どもたちです。初々しい人たちのことを思って冬に植えたチューリップが花開いて、歓迎するように迎えました。
 この準備保育は子どもと教師と園舎が出会う大切な時です。脱いだ靴はどこに置くのか、上靴はこうして履くのよ、上靴袋を入れる引き出しがあるんだよ・・・幼稚園のたくさんのお部屋も探検しましょう・・・ほら、こうして歩いたら足音がしないね、戸の開け方はこうするの・・・子どもたちは興味深く、実に神妙に教師の動きを真似ていきます。大人気の「くさり山」を初体験するのもこの時です。
準備保育は三日間のわずかな時間ですが、前日に体験したことを次の日にはしっかり吸収し、自分のものにしてしまう子どもの学ぶ力を感じて驚きます。
 子どもたちの一日はかけがえのない一日です。その積み重ねが、振り返れば燦燦と輝く一年になることを心より願っています。
 
 
園長  角田 郁美

*'25園だより3月より*

2025-02-21
 幼稚園にたどる坂道の、そのあがり口に早咲きの桜の木があります。寒風の中、その枝いっぱいにつぼみが膨らんできました。このつぼみがほころび始めると、めぐみ幼稚園の卒園・進級の時が来たね、と祝されている思いになります。
 卒園が間近になると、教師は終礼の時間に、光組の子の入園時から今に至るまでの成長を分かち合い、更なる成長を祈る時を持ちます。一日数人ずつの子どもについて話し、祈っていきます。毎年恒例になっていることですが、とても貴重で豊かなひと時です。
中でも大切にしているのは、子ども達が神様から頂いている宝についての分かち合いです。卒園式で子どもが言う言葉について、その言葉に落ち着くまでの担任とのやり取りを聞き、その後、各教師が日常の関わりの中で感じているその子の素敵なところについて話します。先生方の発見した良さやエピソードを聞きながら、入園してきた当時の姿が蘇り、子ども達の成長を改めて感じます。皆なんて美しい宝を神様からもらっているのだろうと思いますし、これからもその宝を大切にして、自分のために、そして誰かのために使い続けてほしいと思います。
誰かの喜びになったその力は、ブーメランのように自分に戻り、一歩も二歩も前向きな成長のエネルギーとなって帰ってくることでしょう。
 どの子も、その子らしく生きていけますようにと祈り続ける、卒園・進級の時を迎えます。
                                      
園長  角田 郁美

*'25園だより2月より*

2025-01-29
 一月のわくわく参観日は、前日の積雪の影響を受けることなく実施でき、ホッと致しました。寒気到来により、下関では一年に一度あるかないかの積雪となったので、登園した子どもたちは雪遊びができることを期待して、もう朝から気もそぞろでした。雪遊びの様子とわくわく参観日の様子は共に、ホームページ「保護者のページ」に載せていますのでご覧くださると嬉しいです。
さて、新年度早々に第二園舎火災という驚きの事態が起こって、保護者の皆様はこれまでの期間、残された園舎で子どもたちはどう過ごすのか、安全なのかなどご心配が多かったことと思います。それにもかかわらず、新しい園舎建設に向けての寄付をはじめ、幼稚園の置かれた事情をご理解くださって、日々ご協力下さったことには感謝が堪えません。
第一園舎と新園舎で、にじ組(つぼみ園の一番下の学年)から光組まで全てのクラスがすごしたわけですが、案外と当初から子どもたちは大丈夫で、とても安心しました。
場所が変化したつぼみ園・希組の人たちもほとんど抵抗なく、むしろ花組が隣の部屋にいる賑やかさに、お母さんと離れる不安が紛れていくようでもありました。
またお昼ごはんは、お誕生月を迎えるごとに進級して増えていく希組さんを含めた全クラスが第一園舎で賑やかに食べています。同じ釜の飯を食う仲間、と言われるように、お互いの存在を認め合う基盤ができるチャンスとなったと感じます。クラスに関係なく遊びあう子どもの姿がありますから、縦の結びつきが出来ていると言えるでしょう。
 時代が良くても悪くても、いつも前を見ている子どもたちの存在が、私たち教職員の希望となり、励ましとエネルギーをくれるのです。
感謝して歩んでまいります。

園長 角田 郁美                                    

*'25園だより1月より*

2025-01-08
 小春日和のお正月でした。皆様おだやかに過ごされたことと思います。
さて、年末のテレビに、先だって亡くなられた谷川俊太郎さんをしのぶ番組がいくつかありました。彼は言わずと知れた日本を代表する詩人ですが、その業績は多岐に渡り、子どもになじみのある絵本もたくさん書かれています。
番組では、Nコン合唱曲にスポットを当てて、彼の五曲を、彼が若者に込めた思いと共に紹介していました。
その一つに中学生に充てて作られた「信じる」という作品の一節に、私は強く心惹かれました。
 
「自分にうそがつけない私  そんな私を私は信じる  信じることに理由はいらない」
 
 私達おとながいつもハッとさせられ、胸を打たれるのは、子どもが物事に向かっていく姿勢や、その言葉や歌に、うそがないからです(それをゆがめられる事情がない限りは)。理由をこねくり回す必要がない真実の姿が既にあるのです。
 谷川俊太郎さんはまた、「・・・信じることでよみがえるいのち・・・信じることは生きるみなもと」と結んでいます。私たちおとなは目の前の子を信じればいいだけなのだと、改めて思いました。
さあ、三学期が始まります。進級へのステップを踏み出す大切な時です。教師はそのことを念頭に置き、子ども達への関わりを続けてまいります。
                                      
園長  角田 郁美

*'24園だより12月より*

2024-11-28
 幼稚園の木々の葉が色づき、山茶花の花がほころび始めました。初冬の風景です。
さて、二学期の大きな行事と言えば、体と精神を統合した発達に主眼を置く運動会。
そして、もうすぐやってくるクリスマス礼拝では、感性や言葉・思考の発達に重きを置きます。
子どもたちだけで司会進行をし、聖劇やメッセージまで致します。すべての子に役割りがあり、皆の力を合わせて一つのものを作り上げていくクリスマス週間に入りました。
年長児光組が礼拝当日語るメッセージの出典の聖句は、次の箇所です。
 「私の兄弟である 小さい者の一人にしたことは すなわち
 わたしに したことである」(マタイによる福音書 二五章四〇節)
光組は、絵本「くつやのマルチン」を読むことで、この聖句の理解を深めていきました。聖句の中の『小さい者』とは誰だろう、と問われた時、最初は本の登場人物が挙がりました。しばらくしてⅯくんから「僕たちもかな?」と意見が出ます。途端に本の世界だけでなく自分たち自身のこととして考え始め、『小さい』とはどんな状態のことか、とつながっていきました。
当日は、光組が自分たちのこととしてつむぎ出したメッセージを、真摯に受け取っていただけたらと思います。
また、自分を意識しながら担う役を通して、懸命に力を使う全園児一人ひとりの姿が、皆さんの心を打つことでしょう。
どうぞ、お子さんの心と身体の健康をお支え下さい。
 
 
園長  角田 郁美
学校法人めぐみ学園
めぐみ幼稚園
〒750-0009
山口県下関市上田中町2-13-26
TEL:083-222-7356
FAX:083-222-8305
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