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園長のことば

 園長の言葉 ・園だよりより・

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*'23 園だより5月より*

2023-04-27
  つつじや藤の花の見ごろを迎えました。この季節、夏日の気温になったり、上着が必要だったりと、植物も驚くような気温差で、私たちの体調も安定させるのが難しい日々です。
 さて、園では、新入児の花組さんも含め、全員の2時降園が始まりました。全園児がそろい賑やかな5月のスタートです。
この時期のトピックスは、何と言っても光組と花組のお世話関係が始まることでしょう。お互い知り合うのは殆どが初めてで、名前も言えるかどうかという関係ですが、先日おこなった対面式では、もう皆な体を寄せあって写真に納まっていました。花組が光組に心をひらき、信頼を示す1日目です。(対面式の様子は、ホームページにありますので、見ていただけると嬉しいです。)花組から信頼を得られ頼りにされた光組は、実にかいがいしくなります。つかず離れずの距離で遊んだり、どこにいるかいつも気にかけたりしています。時には助けすぎて、「○○ちゃんが難しいところだけ手伝ってあげてね。」と教師から、やんわりとくぎを刺されることがあるほど一生懸命になります。手出し、口出しの難しさは、保護者の方も日々感じておられるかも知れませんが、それと同様に、光組はお世話さんとの関係がうまくいったりいかなかったりの体験を重ねながら、対応の加減を習得していきます。「花組に受け入れられる助け方」を学びながら、年長児として、相手を知り・コミュニケーションの方法を知っていくことで、驚くほど成長していくのです。花組さんは時として、教師の言うことより、お世話さんの言うことに素直になりますので、教師も光組の力をたびたび借ります。お世話関係の結びつきの強さや、努力している光組の美しい姿に出会って、教師たちは何度もほほえましく思い、感動する日々が続きます。
                            
                                     園長  角田 郁美

*'23 園だより4月より*

2023-04-13
 桜も満開になり、まさに春爛漫です。思いのほか日差しが強く、日傘やサングラスの人も見かけます。半そでの若者さえいますから、季節は一足飛びの様相を見せているようです。
幼稚園も春色になりました。桜はもちろん、チューリップやタンポポが可愛く色を添えた園舎に、最初にやって来るのは、準備保育に参加する新入園児の子ども達です。
この準備保育は、初めての園舎や初めての教師と、子どもとが出会う大切な時です。教師はこの出会いが、子どもにとって喜びとなるように願いながら、用具の扱いを伝えるため、その方法を吟味し直し、練習を重ねて子どもたちを迎えます。
脱いだ靴はどこに置くのか? かばんのポケットが前に来るために、どんな風に肩から外したらいいのか? 幼稚園のたくさんのお部屋も探検しましょう・・・ほら、こうしたら室内を気持ち良く歩けるよ、戸の開け方はこうするの・・・子ども達は興味深く、実に神妙に教師の動きを真似ていきます。
大人気の遊具「くさり山」を初体験するのもこの時です。
準備保育は三日間のわずかな時間ですが、前の日に体験したことを、次の日にはしっかり吸収し、自分のものにしてしまう子どもの学ぶ力を感じます。
幼児期は、一生のうちで一番努力する時期といわれています。興味のあることには努力を惜しまないのが子ども達です。つぼみから光組それぞれの年齢にあった興味に添い、豊かに実を結んでいけるよう教師・スタッフは子ども達を援助して参りますので、今年度も保護者の皆さまのご協力をお願いいたします。                                                                                                              
                                                                                                                       園長  角田 郁美

*'23園だより3月より*

2023-02-27
  三寒四温を繰り返しながら、第二園舎にある白梅が青空に映え、美しく咲き揃う頃となりました。
陽射しにはもう春を感じるこの頃、子ども達はというと、陽の当たるところに寝そべって「ここはあったかいね~」なんて言ったりしています。
 めぐみ幼稚園に咲く季節の花々が子ども達に摘まれて、小さな花瓶に飾られ、子どもによって管理されていることは、以前お伝えしました。最近は水仙とアスパラガスの葉がブームのようで、沢山並んでいます。
前はアスパラガスの葉が、小山のようにこんもり茂っていたのですけれど、人気のあまり摘まれすぎたのか、その周りを周回する子どもの足で土が踏み固められ、根に影響が出たからなのか、枯葉が目立つようになってしまいました。教師が「大分弱ってきたみたいだから、これ以上摘まないようにしようか?」と子どもに話し、元気なアスパラガスの葉だけ残して剪定し様子を見ています。
ほどなくして、アスパラガスの落ちている葉を拾って、植えている子が一人現れました。元のように茂ったらいいなと思って再生のお手伝いをしているようです。「植えるの面白い!」と言って黙々と一人作業をしていましたが、活動に仲間が加わるようになりました。「○○ちゃん、これもアスパラガス?」と最初の子を尊敬している様子の仲間たちと、午後の遊び時間いっぱい植え戻しが続きました。
子ども達の発想の優しさと、希望を見つけて実行する力強さを思って、命をいつくしむ姿に教えられます。
 どの子も、その子らしく生きていけますようにと祈り続ける、卒園・進級の時を迎えます。
 
園長  角田 郁美

*'23 園だより2月より*

2023-02-13
  大寒の頃とはよく言ったもので、強い寒気が日本を埋め尽くしました。おとな達は車が動くか、水道管は大丈夫かと気をもみましたが、子ども達は舞う雪に大喜びです。
滑り台にうっすら積もった雪をすくって小さな雪だるまを作り、見つけたつららを握りしめて皆に見せ、降る雪を口で受け止めて「味しな~い」とはしゃいでいました。
第二園舎のわきにある金魚の池は、この氷点下の気温ですっかり氷が張ってしまいました。寒い時期、金魚は池に沈めた壺の中でじっとしていることが多いので、池の氷を見つけた子ども達からは、見えない金魚はどうしたのかと心配する声が上がりました。ところが、この池の金魚は、足音がすると誰かがご飯をくれると解っているので、今回も池の周りに集まった子ども達の足音に反応して氷の下に姿を現しました。心配していた子ども達から拍手が沸き起こり、「金魚、大丈夫だったね」と安堵したのでした。
   たとえ冷たい雪の日でも豊かな自然の営みや生き物が、子どもの情緒にもたらす恩恵は、何物にも代え難いものがあります。これらが、園児の生活の中に息づいていることを大切にしたいと思っています。
光組が当番でお世話した亀も、二学期末に冬眠に入りました。暖かく冬眠できるように作業した光組の様子を、ホームページ「3・4・5才児クラス」に載せていますので併せてご覧くださると嬉しいです。

*'23 園だより1月より*

2023-01-11
 暖かい晴天の下、穏やかな新年をお迎えのことと思います。
年末から年始にかけて子どもは、身の回りに起こるきらびやかで晴れやかな時間を、笑顔いっぱいにきっと楽しんだことでしょう。
新年もその笑顔が守られますように、また、一人一人の子どもが持つ輝きが増すようにと願い、教職員は祈りつつ覚悟を新たにしているところです。
 この休日、私の好きな歌がテレビから流れてきてふと思ったことがあります。
♪あの頃は何もなくて、それだって楽しくやったよ・・・ 
日本が今よりずっとつつましく暮らしていた頃を知っている私からすると、現在の物質的な豊かさは隔世の感です。でも、豊かさを求める経済成長の過程で、効率よくとか、コスパよくとかが良しとされる今、多くの人は便利さを手に入れたけれど、なぜか心は満たされにくくなってしまったように思います。無駄なことを楽しむ余裕も失くしていったと思います。便利さを得た代償でしょうか。
せめて、子ども時代には無駄が許されるように、と思うのです。こうすれば簡単にできる、とか、早くうまくできることなどを子どもに求めず、存分に試行錯誤してほしい、と願うのです。その過程こそが、自ら生み出していく個性を培う力強い学びだからです。また、与えられるばかりでは真の喜びや満足を得ることができないからです。
どの子にも向かい合わなくてはならない課題は常にあります。そしてどの子も必要な環境さえ整えば、成長へ向かう努力を惜しみません。親御さんのいない幼稚園で、子ども達が自主的で、自分の力を使ってどんなにりりしいか。
新学期の初めにあたり、子どもが確かな喜びを得られるように心を尽くしたいと願っています。                       
学校法人めぐみ学園
めぐみ幼稚園
〒750-0009
山口県下関市上田中町2-13-26
TEL:083-222-7356
FAX:083-222-8305
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