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園長のことば

 園長の言葉 ・園だよりより・

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*'25園だより3月より*

2025-02-21
 幼稚園にたどる坂道の、そのあがり口に早咲きの桜の木があります。寒風の中、その枝いっぱいにつぼみが膨らんできました。このつぼみがほころび始めると、めぐみ幼稚園の卒園・進級の時が来たね、と祝されている思いになります。
 卒園が間近になると、教師は終礼の時間に、光組の子の入園時から今に至るまでの成長を分かち合い、更なる成長を祈る時を持ちます。一日数人ずつの子どもについて話し、祈っていきます。毎年恒例になっていることですが、とても貴重で豊かなひと時です。
中でも大切にしているのは、子ども達が神様から頂いている宝についての分かち合いです。卒園式で子どもが言う言葉について、その言葉に落ち着くまでの担任とのやり取りを聞き、その後、各教師が日常の関わりの中で感じているその子の素敵なところについて話します。先生方の発見した良さやエピソードを聞きながら、入園してきた当時の姿が蘇り、子ども達の成長を改めて感じます。皆なんて美しい宝を神様からもらっているのだろうと思いますし、これからもその宝を大切にして、自分のために、そして誰かのために使い続けてほしいと思います。
誰かの喜びになったその力は、ブーメランのように自分に戻り、一歩も二歩も前向きな成長のエネルギーとなって帰ってくることでしょう。
 どの子も、その子らしく生きていけますようにと祈り続ける、卒園・進級の時を迎えます。
                                      
園長  角田 郁美

*'25園だより2月より*

2025-01-29
 一月のわくわく参観日は、前日の積雪の影響を受けることなく実施でき、ホッと致しました。寒気到来により、下関では一年に一度あるかないかの積雪となったので、登園した子どもたちは雪遊びができることを期待して、もう朝から気もそぞろでした。雪遊びの様子とわくわく参観日の様子は共に、ホームページ「保護者のページ」に載せていますのでご覧くださると嬉しいです。
さて、新年度早々に第二園舎火災という驚きの事態が起こって、保護者の皆様はこれまでの期間、残された園舎で子どもたちはどう過ごすのか、安全なのかなどご心配が多かったことと思います。それにもかかわらず、新しい園舎建設に向けての寄付をはじめ、幼稚園の置かれた事情をご理解くださって、日々ご協力下さったことには感謝が堪えません。
第一園舎と新園舎で、にじ組(つぼみ園の一番下の学年)から光組まで全てのクラスがすごしたわけですが、案外と当初から子どもたちは大丈夫で、とても安心しました。
場所が変化したつぼみ園・希組の人たちもほとんど抵抗なく、むしろ花組が隣の部屋にいる賑やかさに、お母さんと離れる不安が紛れていくようでもありました。
またお昼ごはんは、お誕生月を迎えるごとに進級して増えていく希組さんを含めた全クラスが第一園舎で賑やかに食べています。同じ釜の飯を食う仲間、と言われるように、お互いの存在を認め合う基盤ができるチャンスとなったと感じます。クラスに関係なく遊びあう子どもの姿がありますから、縦の結びつきが出来ていると言えるでしょう。
 時代が良くても悪くても、いつも前を見ている子どもたちの存在が、私たち教職員の希望となり、励ましとエネルギーをくれるのです。
感謝して歩んでまいります。

園長 角田 郁美                                    

*'25園だより1月より*

2025-01-08
 小春日和のお正月でした。皆様おだやかに過ごされたことと思います。
さて、年末のテレビに、先だって亡くなられた谷川俊太郎さんをしのぶ番組がいくつかありました。彼は言わずと知れた日本を代表する詩人ですが、その業績は多岐に渡り、子どもになじみのある絵本もたくさん書かれています。
番組では、Nコン合唱曲にスポットを当てて、彼の五曲を、彼が若者に込めた思いと共に紹介していました。
その一つに中学生に充てて作られた「信じる」という作品の一節に、私は強く心惹かれました。
 
「自分にうそがつけない私  そんな私を私は信じる  信じることに理由はいらない」
 
 私達おとながいつもハッとさせられ、胸を打たれるのは、子どもが物事に向かっていく姿勢や、その言葉や歌に、うそがないからです(それをゆがめられる事情がない限りは)。理由をこねくり回す必要がない真実の姿が既にあるのです。
 谷川俊太郎さんはまた、「・・・信じることでよみがえるいのち・・・信じることは生きるみなもと」と結んでいます。私たちおとなは目の前の子を信じればいいだけなのだと、改めて思いました。
さあ、三学期が始まります。進級へのステップを踏み出す大切な時です。教師はそのことを念頭に置き、子ども達への関わりを続けてまいります。
                                      
園長  角田 郁美

*'24園だより12月より*

2024-11-28
 幼稚園の木々の葉が色づき、山茶花の花がほころび始めました。初冬の風景です。
さて、二学期の大きな行事と言えば、体と精神を統合した発達に主眼を置く運動会。
そして、もうすぐやってくるクリスマス礼拝では、感性や言葉・思考の発達に重きを置きます。
子どもたちだけで司会進行をし、聖劇やメッセージまで致します。すべての子に役割りがあり、皆の力を合わせて一つのものを作り上げていくクリスマス週間に入りました。
年長児光組が礼拝当日語るメッセージの出典の聖句は、次の箇所です。
 「私の兄弟である 小さい者の一人にしたことは すなわち
 わたしに したことである」(マタイによる福音書 二五章四〇節)
光組は、絵本「くつやのマルチン」を読むことで、この聖句の理解を深めていきました。聖句の中の『小さい者』とは誰だろう、と問われた時、最初は本の登場人物が挙がりました。しばらくしてⅯくんから「僕たちもかな?」と意見が出ます。途端に本の世界だけでなく自分たち自身のこととして考え始め、『小さい』とはどんな状態のことか、とつながっていきました。
当日は、光組が自分たちのこととしてつむぎ出したメッセージを、真摯に受け取っていただけたらと思います。
また、自分を意識しながら担う役を通して、懸命に力を使う全園児一人ひとりの姿が、皆さんの心を打つことでしょう。
どうぞ、お子さんの心と身体の健康をお支え下さい。
 
 
園長  角田 郁美

*'24園だより11月より*

2024-10-30
 先日の運動会では、多くの皆様に足を運んでいただきありがとうございました。ご親族の応援を頂くことで、いつもに増し力が出せた子が多かったと思います。
運動会の目標に向かう日々で体と頭を動かす活動を重ね、子ども一人一人は大きく成長し、変化した姿を観て頂けたことと思います。
幼稚園のホームページ(保護者のページ)に当日の写真を載せましたのでご覧くださると嬉しいです。
さて、収穫感謝の日があります。
子ども達はお芋掘りに夢中になり、また園の周りを散策して、柿、どんぐりなど様々な実りを見つけ、「神様から頂いているたくさんのお恵みに感謝する」ことを共有します。大いなる自然の力にふれると、素直に神様のことを思い起こすことでしょう。
めぐみの子どもたちは、神様への感謝や祈りはいつも身近にあります。一日の節目節目に聞く教師の祈り、お当番さんの祈り、誕生日会や行事での泉牧師の祈りなどを聞きながら、また月に一度あるクラス礼拝の学びを通して、神様は目には見えないけれど、とても大きな存在であり、自分たちは守られていることを子どもは信じている、と感じます。
例えば、咲いている花に「お花さん一つください」と言って手折る時、子どもの心は神様を向いていると思います。また練習してきた技を披露する場面で、「『神様、うまくできますように』とお祈りしたらできたんだ」という運動会の後日談を聞いたことがあります。そしてある子は、自分を励ましたくなった時に、「神様、力をください!」と空に向かって話しかけていたと担任から聞いたこともあります。
こうして神様とともに歩む次の活動が、精神の深まりにつながることを願いながら教師は子ども達に関わって参ります。
 
園長  角田 郁美
学校法人めぐみ学園
めぐみ幼稚園
〒750-0009
山口県下関市上田中町2-13-26
TEL:083-222-7356
FAX:083-222-8305
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