園長の言葉 ・園だよりより・
*'24園だより10月より*
2024-10-30
いったいいつまで真夏日が続くのかと、気持ちも萎えそうになっていましたが、ありがたいことに子ども達は元気に過ごしています。運動会に向けて朝から体操の日は、室内で出来ることも取り入れる他、ひとくぎり毎に休憩・水分やスポーツドリンクの補給・保冷材で体を冷やすなどして対処しています。
さて、昼遊び時間などに愛組と光組の様子を見ていますと、手に「二つ折りのカード」を持っている姿を一学期からよく見かけていました。愛組は「体操カード」、光組は「練習カード」です。カードには、それぞれの年齢に応じた体操の動きが身に着くように、自主的な練習への誘いが書かれています。光組のカードには加えて、キーボードの練習も積み重ねられるようにしてあります。
光組の中には体操すべての欄がシールで埋め尽くされた人が次々出て来たので、担任はページ追加に嬉しい悲鳴を上げているこの頃です。
毎年、このカードで磨かれるのは技だけではありません。技を磨きながら、実はその子の内面にある精神が磨かれていくのです。あきらめず継続するとき、苦手な思いを持ちながら教師や友だちの励ましで挑戦するとき、「できた!」とこれまでの努力が大きな達成感に変わるとき、、、、この一枚のカードには、子供の成長につながる幾つもの励ましと輝かしい時間が詰まっています。
運動会当日、子ども達は初めての場所、初めて多くの観客の前で演技を行います。
違う状況のプレッシャーを克服しながら、自分の力を出そうとする彼らが、健康でそして落ち着いてその日を迎えられるようお支え下さい。
園長 角田 郁美
*'24園だより9月より*
2024-08-26
連日、熱中症アラートの報道で持ち切りでしたし、この猛暑、酷暑、熱波を招いたのも私たち人間活動によるものだと思うと、エアコンにあたりながらジレンマに陥る日々を過ごしました。自分のしたことが自分に返ってくるのだとも思わされました。
また毎年8月は、かつての日本の戦争を思い起こして、人間は教育や情報に翻弄されるという事実を再確認し、苦々しい教訓としつつ、現在の日本の平和の有難さを胸に刻む時と言えるでしょう。
めぐみ幼稚園の教育理念は
「平和を愛し、平和を創り出す者となる人格形成を目的とする。
神様から頂いた子どもの命と個性を尊び、今を大切に関わり確かな成長を目指す。」です。
以前もご紹介したように、一見壮大に見える理念も、実は子どもと共に生活するおとなが、その振る舞いを気にかければ実現します。だから、平和を大切にするおとなに囲まれていれば、子どもはいつの間にかそのように育っていくことでしょう。平和の鍵を握っているのは私達おとななのです。
さあ2学期です。どんな話を聞かせてくれるのか、どんな姿に成長しているのかと、楽しみな始園日がやってきます。
今学期も、子どもの今に真摯に関わって参りますので、ご協力下さいますようよろしくお願い致します。
園長 角田 郁美
*'24園だより7月より*
2024-06-26
梅雨の晴れ間、夏日の暑さになる日は、昼遊びの砂場に水を入れて泥んこ遊びに興じています。靴を脱いで(泥んこから靴を守る為にも)裸足になり、水たまりに入っては「アハハ!」なんて大笑いしながら、ひんやりした水と足裏のくにゅくにゅした感触を楽しんでいます。
また、いつの間にか夏休みまであと一月足らずとなりました。光組はその前に一学期の一大イベントのお泊まり会があります。第一園舎の入り口付近に、お泊り会の持ち物表が貼ってあり、自分の荷物は自分で準備するために、光組は少しずつ記憶したり、書き出すなどしてお家の人にその内容を伝えることになっています。普段なら少々億劫にもなりがちな確認作業でしょうが、連日光組は表の所に集まっています。お泊り会があると発表があってから、嬉しさで頑張りのモチベーションが上がったようです。
光組の子が熱心に見ているものはいったい何かしらと、興味を持った愛組や花組も覗きたくて手を伸ばすのですが、これは光組への大事なお知らせなんだと言わんばかりに、いさめられるのでした。何しろ友だちとのお泊りだと思うと気分がハイテンションになるのは致し方ないでしょう。
でもお泊り会しかり、楽しみな夏休みしかり、安定した日常生活を基盤とした健康あってのものだねです。終園日に持ち帰る各クラスの「夏の生活表」は、生活リズムを一定にし、自発的に一日を過ごせるように工夫が凝らされていますから、健康的な毎日のためにきっと力を発揮してくれることでしょう。
園長 角田 郁美
*'24園だより6月より*
2024-05-30
クラス遠足が晴天のもと楽しく終えられ感謝です。
また、この時期園ではいろいろな植物を植えます。つぼみ・希組が植えたヒマワリは本葉を出してきましたし、園児皆で植えた芋の苗は少し頭をもたげてきました。そして愛組はミニトマトの苗も先日植えました。こうした自然との交わりは子どもの豊かな成長に欠かせないものの一つです。その上植物を育てることには責任が伴います。例えば晴れ続きのこの頃は、せっせと水やりしないといけないわけです。実りまで責任を持つことで、子どもの内面こそ一段と実ることでしょう。
さて、光組の『幼児祝福式』が六月に行われます。
誕生してから今日までの成長を、神様に感謝し、今後の健やかな成長を祈る式です。先日光組は牧師先生から、生まれた時からずっとイエス様から「あなたは大事な存在」だと守られてきたこと、これからの道のり、どんな時も、おとなになってからもイエス様は一人ひとりを愛し続けてくださることを聞きました。子ども達はその式に備え、神様とお話ししたい言葉を考え、練習しています。一人ひとりが祈りの言葉を語り、牧師先生から祈っていただきます。子どもたちとご家族の祝福の時です。
「どんなときにも喜んでいなさい」
(テサロニケ人への第一の手紙 五章十六節)
これは、祝福の記念に色紙(しきし)に書かれる聖句です。その横には大きく広げた子どもの手形が押されています。生まれた時の写真や手の大きさと比べ、わが子の成長を実感する式となることでしょう。子どもの心からの祈りに真摯に心を合わせ、ご出席の方々も祈りを捧げる時としてください。
園長 角田 郁美
*’24園だより5月より*
2024-04-26
つつじの花が今を盛りと咲いています。私が下関に住み始めた頃はつつじと言えばゴールデンウィークを思い浮かべると言うくらい五月の花でしたが、数年前からその時期を待たず満開を迎えるようになりました。華やかに咲くのは嬉しくても、温暖化の事実を考えると、おとなの責任を突き付けられてしまいます。
さて、四月二十二日から新しい花組さんが皆登園するようになり、全員の二時降園も始まって一段と幼稚園が活気付いています。この時期のトピックスは、何と言っても光組と花組のお世話関係が始まることでしょう。お互い知り合うのは殆どが初めてで、名前も言えるかどうかという関係ですが、先日おこなった対面式では、もう体を寄せあって写真に納まっていました。花組が光組に心をひらき、信頼を示す一日目です。(対面式の様子は、ホームページにありますので、見ていただけると嬉しいです。)
また春から初夏にかけては、外遊びに最適な時期と言えます。子どもにとって体づくりのために外遊びが欠かせないことは言うまでもないでしょう。そこで、昼食は四十分間を目安として設定し、十三時十分の「帰りの会」が始まるまでにできるだけ遊ぶ時間を確保するようにしました。昼ご飯の完食が苦手な子も、区切りをつけて外へ出ますので、体を使う分、夕食が進むかもしれません。体を動かす→食が進む→体力がつく、というサイクルになることを願っています。
梅雨入り前の貴重なこの時期を、めぐみ幼稚園自慢の豊かな自然の中で、子ども達の体と心が喜ぶ遊びが充実するよう関わってまいります。
園長 角田 郁美