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園だより「巻頭言」

「巻頭言」

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心の「オニはそと~」

2017-02-06
 巷で恵方巻の宣伝がピークを迎える頃になると、幼稚園では各クラスで、鬼の製作が始まります。毎年色とりどりのユニークな鬼の面が出来上がります。今年はどんなお面が登場するのか楽しみです。
 さて、いよいよ節分が近くなると、各クラス集まりの日や体操の日に少し時間を取って、豆まきが行われます。得意満面、嬉しそうに自分が作ったお面をかぶって、交代で鬼役になり「オニはぁそと~!ふくはぁうち! オニはぁそと~!」と豆をまく姿も笑いを誘います。割り当てられた豆を少しでも長く巻き続けようとチビリチビリとまきながら追っかけまわしている子や、豪快にまく子など、まき方も様々です。
 邪鬼を払う習わしとして、古くから行われてきた節分の風習、大寒後の空気が乾燥したところで起こる火事や、風邪などの流行りやすいこの時期、古代人がそれらを邪鬼の仕業として、豆を打ち付けて払おうとした気持ちも解らないではありません。
 自分の子どものころを振り返ってみると、鬼といえば、何となく自分に悪いことをもたらす得体のしれない悪者ぐらいにしか考えず、我が身を守りたい一心で、ただただ家から外に追い出そう、うれしいことはやって来いとばかりに、豆まきをしていた気がします。子どもなんだからそんなもんだよとは、思いますが、それだけではどこかの国の新大統領の発想と同じような気もします。
いつだったか、豆まきの様子を見に行った時に、豆まきをする前に、子どもたちにどんな心のオニをやっつけたいかを言ってもらい、「そのオニが自分の体から出ていくように豆をまこうね」と促している先生の言葉に感心させられたことを思い出します。それは泣き虫のオニだったり、意地悪したくなるオニだったり、怠けたくなるオニだったりと様々ですが、そうやって言葉にして自分の弱さをやっつけたい、乗り越えたいと願う子どもの心は素敵だなと思はいます。
 それからというもの私も今年はどんな心のオニをやっつけたいかなと考えます。おとなも子どもも、心も体も健康的に、前を向いて一歩踏み出す春を呼ぶ節分になるといいなと思います。
さて、みなさんはどんなオニを追い出したいですか?
 

堅く立つ

2017-01-12
 皆さんは、どのような新年をお迎えになりましたか。
 幼稚園の仕事始めの日、新年の挨拶を園長からと言われており、何を話そうと悩んでいるときに、ふと心に浮かんだのが次の聖句でした。
 「堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい。
  主にあっては、あなたがたの労苦がむだになることはない。」
             (コリント人への第一の手紙第一五章五八節)
これは、下関バプテスト教会百周年記念の栞の裏に記されている聖句でもあり、礼拝で讃美歌を開くたび目にしていたものでしたが、特に今年は、心にグッと響くものがありました。『堅く』の漢字は『もろい』の反対語で、他の漢字の「かたい」とはそれぞれ語意が異なります。そこにこそ心に響いた意味があるのだと思いました。
 動揺するような事態が次々と起きるのが私たちの日常です。 そのたびにグラグラと揺れ動き、もろく崩れてしまうような立ち方ではなく、どんな事態になろうとも動かされないような立ち方をせよと言うのです。
 「いつも全力を注いで主のわざに励んでいる」という自覚がそこには、必要なのだろうと思います。神が求めているように自分は生きられているだろうかという思いが、私にこの言葉を想起させたのかもしれません。しかし、そのあとに続く言葉は、私たちを慰めてもくれます。神は私たちの労苦をむだにはなさらないとも言われるのです。
 回り道に思われる一つ一つをも、主は思いもよらないところで用いてくださるのだと思います。多様な社会の只中にあって、どのような在り方が求められているのか思い悩むことの多い時代です。子育てにおいてもそうだと思います。溢れるほどの情報の中から、子どもにとってより良きものを選択して与えることは本当に大変だと思います。
 めぐみ幼稚園に勤める私たち職員も、今一度原点に立ち返り、子どもたちが自分の本来持っている力をしっかりと使っていけるよう、良き援助者として堅く立てる者となりたいと願っています。ともに祈り求めつつ、子どもたちに負けないよう頑張りましょう。今年もよろしくお願いします。
 

心の豊かさ(12月たよりより)

2016-12-14
 十月のある日、教会の吉岡さんが数枚の写真を持ってきてくださいました。それは、昨年の下関バプテスト教会の子どもクリスマス礼拝に出席した子どもたちが、ニジェールの子ども達へのクリスマスプレゼントとして持ち寄ってくれた鉛筆を一本ずつ手に持って、嬉しそうに笑っている子どもたちの写真でした。
 たった一本の鉛筆を、こんなにも喜んでくれる子ども達が地球の向こうにはまだまだたくさんいるという現実に、胸が痛むと同時に、子どもたちの愛はこうして伝わっているんだなと思うと、胸が熱くなるのを感じました。

 実はこのプレゼント、昨年のクリスマス後に吉岡さんがまとめて船便でニジェールに送って下さってから、ちゃんと届きますようにとずっと祈り続けて半年以上、やっとニジェールから届きましたという一報が入ったのは、なんと夏休みでした。 アフリカの厳しい社会状況を少し垣間見た思いのする期間でもありました。
 
 今年も、めぐみ幼稚園のクリスマス礼拝献金は、ニジェールに送ろうと思います。
それに先立ち、年中児愛組の子どもたちは、先日吉岡さんからアフリカのニジェールの子どもたちの様子についてお話を聞きました。遠いアフリカの国の様子を想像することは、なかなか難しいようでしたが、子どもたちなりにすごく暑い国で、水道など自分たちの生活には当たり前にある色々なものが無いこと、学校に行ける子どもも少ないこと、おもちゃも自分で作ること等、違いを少し感じることができたようでした。
 
 有り余るほどに物が溢れている日本の子どもたちが、鉛筆一本さえなかなか手に入らない子どもたちのことを想像することは、本当に難しいのだと思います。吉岡さんの話を聞き、嬉しそうにあの鉛筆を持って、お礼の写真を送るために整列してくれた子どもたちの姿を見ることで、自分の住んでいる地球には、まだまだ私たちの愛を待っている子どもたちがいることを、知ってもらえると嬉しいなと思います。
 
 今年もクリスマス礼拝に向けて、各クラスそれぞれに準備を重ねています。きっと、今年も子どもたちの霊と真が捧げられる素敵な礼拝になることと思います。言葉はつたないかもしれませんが、子どもたちからのクリスマスメッセージを、どうぞお受けください。
 

祈りの力

2016-10-26
 みなさんは、祈りの力について考えられたことがおありでしょうか。
今年の三月、卒園式を前にいつものように教師間で、卒園児一人一人について、卒園の言葉に行きつくまでの担任との話し合いの経緯を聞き、その子の持っている素晴らしい賜物についての分かち合いをしていた時、「この人は祝福式では、『嫌なことや怖いことから逃げないで挑戦する力がほしいです』とお祈りしてもらったのですが、卒園の言葉は『怖いなあと思っても、勇気を出して挑戦する力があります』という出だしになりました。どうして勇気が出せるようになったと思うと聞くと、『牧師先生にお祈りしてもらったから』という返事が返ってきたんですよ」と聞きました。
 苦手だと思っていたプールも跳び箱も、彼女自身ができると信じて繰り返し練習したからこそ、乗り越えられて達成感や喜びを持てるようになったのですが、担任からどうしてできるようになったと思うと、尋ねられた時に「お祈りしてもらったから」と、すぐに言えたのは、きっと祝福式の祈りの言葉を言う時こそが、彼女にとって「逃げずに勇気を出して挑戦する」ときであったからだろうと思いました。
 
 たくさんの人の前で、自分がそうなりたいと思うことについて言葉に出し、そのことのためだけに祈ってもらうという特別な体験が、子どもたちに新たな一歩を踏み出させているのだと思います。

 毎年、祝福式前の光組の勉強会では、お母様たちにも同じ体験をしていただいています。お子さんの長所と課題、そしてご自分の親としての課題を、書き出していただき、みなさんの前で発表していただいたのち、お一人ずつのために祈る時を共有します。初めて体験された方は、自分のために祈ってもらうって、不思議な感覚ですね。なんだか胸が熱くなりました」と言って下さることもあります。
 たとえ祈りの言葉はつたなくても、そこにたどり着くまでの葛藤や苦悩を、誰かが知ってくれていて、自分のために祈ってくれている。そう信じることができるとき、人は踏み出す力をいただけるのだと思います。
 
 今年の祝福式も、そのような子ども達一人一人の成長のために、祈りの力を信じ、心を合わせる豊かな時としていただければと願っています。

モンテッソーリ教育で育つもの

2016-10-13
   今年度、園開放事業の新たな試みとして、九月に『めぐみカフェ』を行いました。行いましたと言っても、中心になって取り組んでくださったのは、園職員OGの石川さんと会長の三浦さんを中心に、卒園・在園の保護者有志の方が企画運営すべてを取り仕切って下さり、園としては写真提供をしただけでした。ドキドキの初回の集まりは、希やつぼみの保護者さんやご近所の方などがお越しくださり、色々な子育ての話題に花が咲き、時間の経つのも忘れて話していかれたそうです。ご奉仕くださった有志の皆様にも、「楽しかったのでまたするといいですね」と、言っていただき、本当に感謝でした。 
 
 その話の中で、「モンテッソーリ教育で子どもの何が育ちますか?」という質問があったということでした。報告を聞きながら、「どう答える?」という話になりました。M先生からは「やはり毎日、自分で考えて、選び、見取り、その後また試行錯誤しながら判断し、実行していく中で達成感を得る繰り返しなので、そこでは少しずつ自立心が育っていっていると思います。また、それぞれ段階が細かくあるので、一つのお仕事に取り組む中で、褒められることが多くあり、子どもたちは日々、小さなハードルを越える喜びを味わいながら、次への挑戦意欲を高めていけていると思います。」という答えが返ってきました。

 確かに、ハサミで切るお仕事一つとっても本当に少しずつ難易度が上がり、子どもたちはきれいに切り取れて合格すると嬉しそうに見せてくれて、「次はね、○段階に行ける」と、教えてくれます。準備から片付けに至るまでの一連の流れのなかにも、たくさんの褒めるところはあります。その繰り返しの中で、子どもたちは自信をつけ、やがてあの卒園製作にまでたどり着けるのだと思います。少し頑張れば越えられそうなハードルの連続ならではの、なせる業なのだと思います。

 今年も運動会に向けて、今や練習は佳境に入っています。「さすが光組、指先まで力が入ってステキ」と声をかけると、全員の手がスッと指先まで伸びていきます。『足腰鍛えて』も、猛暑疲れでちょっと後退した力を取り戻そうと、みな本気モードになりつつあります。日々小さなハードルを懸命に一つずつ越えようと努力する子どもたちに敬意を払いつつ、今年の運動会も楽しみにしてください。
 
学校法人めぐみ学園
めぐみ幼稚園
〒750-0009
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TEL:083-222-7356
FAX:083-222-8305
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